2020-07-16 第三十八夜 聖徳太子 聖徳太子は髪の毛を染めて、柿を食った。 富有柿をアテに、良く酒を飲んで、潰れた。 憲法は十七条で止まったが、本当はもっと書きたかった。 シラフの時間が、短かすぎて叶わなかった。 気が付くと、法隆寺が建っていた。 泥酔してるまに、建てられていた。 そんなもんだと、聖徳太子は気にも留めない。 中身をくり抜いた柿の器に何を盛るか。 金堂に寝そべり、ラッキーストライクを吸いながら、聖徳太子は考えている。