台所夜話

食べ物にまつわる夢の話

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第二十六夜

人参をペレストロイカして三分。 惜しみなくドイモイしたジャガイモを茹でる。 プラハの春の新玉はスライスにしても、あくまで水にさらす必要はない。 常に塩コショウはパンデミック調。 解体した器の上に、盛者必衰のことわりをあらわす盛り付けでいただく…

第二十五夜

真っ赤なフェラーリでお買い物。 半額の時間を狙って。 いざスーパーへ突撃せよ。 アクセルとブレーキを踏み間違えるな。 半額サバ弁、召し捕ったり。 半額ヒレカツ、召し捕ったり。 真っ赤なフェラーリが、スピンターン。 半額スイーツを、買い忘れたよ。 …

第二十四夜

上の階がうるさい。 漬け物石を落としまくっている。 いきなり風呂場の電球が切れた。 続いてトイレの換気扇が止まった。 時々、金魚が立ち泳ぎしている。 水面に浮いた泡を食っているらしい。 そのうえ時計をチラチラ見ながら、エサの時間を気にかけている…