台所夜話

食べ物にまつわる夢の話

第二十四夜

上の階がうるさい。

漬け物石を落としまくっている。

いきなり風呂場の電球が切れた。

続いてトイレの換気扇が止まった。

 

時々、金魚が立ち泳ぎしている。

水面に浮いた泡を食っているらしい。

そのうえ時計をチラチラ見ながら、エサの時間を気にかけている。

 

三日三晩、おでんが続く。

昼と夜との区別がつかない。

煮崩れてゆく大根がセクシーだねと、小泉大臣は言うかも知れない。