台所夜話

食べ物にまつわる夢の話

第二十三夜

気付けば毎朝、食パンばっかり食べている。

怪しげなマーガリンをたっぷり塗って。

手軽な文化にどっぷり浸っている有り様。

体の事が少し心配になってくる。

 

だったらコメを食えばいいのに。

余計なものなど入っていないし。

「朝食う白メシに勝るものなし」

夢の中で、上杉謙信が主張する。

 

日本古来のリズムを刻む炊飯器。

最終特価の二万三千八百円で「どうだい」と迫りくる上杉謙信