台所夜話

食べ物にまつわる夢の話

第七夜

夜のおかずを釣りに行く。

仕事帰りに、ふらりと海へ。

 

その辺にいるフナ虫を餌に。

糸を垂らして10秒待ったら、いきなりカッパが釣れました。

 

となりの猫も、飛びのく外道。

神経抜いて、血抜きして、姿造りにするが良い。

 

思いもよらず、これが美味。

身も心も、そり返るほどの活きの良さ。

ちょうど臭みのない季節。

たとえカッパであろうとも、例外ではない、旬があるのだ。